春山医院|耳鼻咽喉科

【伝染性単核球症の新しい治療 春⼭メソッドを公開します】

2020.02.12

伝染性単核球症は現在治療法が確⽴しておりません。
春⼭医院では10年前より有効な治療法を⾒つけて患者さんを治しています。


症状が出てから2⽇以内で治療を開始すると、ほぼ2⽇で症状軽快しますが3⽇以上
経ってから治療した場合その効果は半減します。

  • できるだけ早期から治療開始を⾏なってください。

伝染性単核球症は急性腺窩性扁桃炎との鑑別診断がかなり難しく多くの医師を悩
ませています。

簡単な鑑別診断のポイントを説明します。

まず第⼀に扁桃の⽩苔これが診断に⼀番重要です。
伝染性単核球症の⽩苔はすごく特徴的です。
必ず両側性で⽩壁を塗ったようにのっぺりした感じで少し厚みがあるように⾒え
ます。経験を積めばこの⽩苔を⾒た瞬間に伝染性単核球と診断できます。塗った
ような均⼀な表⾯の感じです。時間をかけて観察してください。

第⼆に扁桃炎は⾼熱・咽頭痛が強い割に全⾝状態良好です。
伝染性単核球症は全⾝倦怠感が強く⾒た感じ重症感があります。
この重症感を感じてください。

第三に伝染性単核球症では抗⽣物質の点滴に扁桃腺の⽩苔が反応しないことで
す。頸部・⿏蹊部のリンパ節腫脹は発症早期には顕著でなく診断材料になりませ
ん。

春⼭メソッドで伝染性単核球症の点滴治療を⾏なった場合、約1⽇で扁桃の⽩苔が
ほぼ消滅するか吸引で剥がせます。

扁桃の⽩苔の改善と全⾝状態の改善はリンクするので扁桃の⽩苔の変化をしっか
り観察してください。

それでは春⼭メソッドを公開します。

1回⽬の点滴:
– ⽣理⾷塩⽔ 100ml
– ナイロジン注 10ml 1A
– アスコルビン酸 500mg 6A
– ⽔溶性プレドニン 100mg
– グリファーゲン静注 20ml 3V
– アデラビン9号注 2ml 1A

2回⽬の点滴(1回⽬から10時間以内):
– ⽣理⾷塩⽔ 100ml
– ナイロジン注 10ml 1A
– アスコルビン酸 500mg 4A
– ⽔溶性プレドニン 40mg~60mg
– グリファーゲン静注 20ml 2V
– アデラビン9号注 2ml 1A
– タチオン注 200mg 1A

扁桃の⽩苔の変化を観察しながら12時間以内に3回⽬・4回⽬を⾏う。
当然点滴前に糖尿病の有無の確認をすること。

グリファーゲンによる低カリウム⾎症は患者が若い⼥性がほとんどであまり考慮
する必要はないです。

伝染性単核球症でお困りの患者さん、ぜひ主治医に相談して春⼭メソッドの点滴
治療をしてもらってください。

お問い合わせ
春山医院|耳鼻咽喉科
〒602-8325
京都市上京区七本松通今出川上る
毘沙門町494
TEL/FAX 075-464-7160